銀河の赤方偏移を測定しよう |
担当:小林 仁美 |
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観測天文学コース |
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1929年、エドウィン・ハッブルは銀河の中にあるセファイド型変光星の観測から、 天体が私たちから遠ざかる速さとその距離が比例していることを発見しました。 この法則は「ハッブルの法則」と呼ばれ、これによって私たちの宇宙が膨張している、 ということが明らかになりました。 本講義では、ハッブルが用いた方法とはまた別のアプローチで銀河の赤方偏移を求め、 ハッブル・ダイアグラム(横軸を天体までの距離、縦軸を赤方偏移にした図)から、 宇宙の年齢を求めることまでを目標としています。 なお、本講義ではプロの天文学者が使用する天文データ解析ソフトウェア”IRAF”を使って 実際の観測データの解析を行います。 インストールとその使用方法、さらには観測装置における分散素子の性質を 体感してもらうための、特性測定実習も予定しています。 <目標> 1)銀河の分光観測データをIRAFで解析し、ハッブル・ダイアグラムを作成する 2)作成したハッブル・ダイアグラムから宇宙の年齢を求める ※準備するもの:パソコン、筆記用具 講義予定:本講義は4つのテーマに分けて学習していきます。 全テーマを受講することが望ましいですが、受講したいテーマのみ参加することも可能です。 <講義内容> テーマ1) ハッブル・ダイアグラムとは? 1-1 宇宙の広がりと赤方偏移 1-2 銀河とハッブルの観測 テーマ2) UNIXコマンドの基礎とIRAFインストール 2-1 コマンドプロンプトとその使い方、基本的コマンド 2-2 IRAFのインストールと基本的コマンド (”HR図を作ろう”の講義のテーマ2と同じ講義内容になります。) テーマ3) 観測について 3-1 さまざまな観測機器:望遠鏡と分光器 3-2 回折格子の特性調査【1】:実験編 3-3 回折格子の特性調査【2】:解析編 テーマ4) IRAFによる分光データ解析 4-1 分光データ解析の流れ+一次処理 4-2 二次処理【1】:スペクトルの抽出 4-3 二次処理【2】:波長較正 4-4 赤方偏移の測定 4-5 銀河までの距離測定方法 4-6 ハッブル・ダイアグラムの作成と宇宙年齢の決定
・受講には、「登録料」と「講座受講料」が必要となります。 講義カレンダーをみる 観測天文学コースに戻る |