観測天文学入門 Ⅰ - 望遠鏡編

担当:池田 優二

ベーシックコース


天文学の発展は、望遠鏡をはじめとする観測機器の発展に支えられてきたと言えます。 19世紀の後半に「写真」という記録媒体が出現したことによって、それまで肉眼とスケッチという手段でしか 捕えられなかった天体のデータを記録することができるようになり、その結果時間と空間を超えて 観測結果を比較が可能になりました。 20世紀初頭からは、望遠鏡の口径が飛躍的に拡大し、人類はより深いより遠くの宇宙を観測する眼を獲得しました。 そして、20世紀後半には当世紀の物理である量子力学を基礎とした半導体検出器が開発され、 我々の到達範囲は宇宙初期まで迫ろうとします。


本講義では、観測手段である望遠鏡と観測装置を中心としたお話を展開します。 講義は「望遠鏡編」と「観測装置編」の2セメスターに分かれています。 「望遠鏡編」では、望遠鏡の歴史とその原理を、また原理を理解するに必要な光学の基礎についても 合わせて学んでいきます。


<講義内容>

① 天文学と観測
② 暦と時間、天体の座標
③ 天体の明るさ
④ 光の性質
⑤ 幾何光学の基礎—レンズと鏡の基礎
⑥ 幾何光学の基礎—ガウス光学の基礎
⑦ 屈折望遠鏡
⑧ 反射望遠鏡
⑨ 望遠鏡の材料と架台
⑩ X線望遠鏡と電波望遠鏡星
⑪ 宇宙望遠鏡
⑫ 質問・補足


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