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携帯電話やテレビなど私たちの生活に欠かせない「電波」ですが、実は恒星や銀河などの天体からも放射されています。
宇宙からの電波にはどのような情報が含まれているのでしょう？ 2017年春学期に開講する「電波天文学入門 I」と秋学期に開講する「電波天文学入門 II」では、この宇宙からやってくる電波とそれを使って展開する天文学に焦点を当てます。
電波天文学は20世紀に始まった比較的新しい天文学の１分野ですが、ブラックホール周りのような高エネルギーの領域、非常に冷たい領域、または星間物質に埋もれた領域などを調べるのに適しています。
本講義では、電波天文学の歴史を紐解きながら、電波の物理的な特性、電波観測の基本的な方法、そこから得られた天文学の知見などを、なるべく数式を使わずに解説します。
なお、2017年春学期に開講する「電波天文学入門 I」の続編として開講しますので、「電波天文学入門I」を受講しておくことが望ましいですが、春学期の復習を入れながら進みますので、秋学期から受講を始められる方も歓迎いたします。
＜講義内容＞
① 電波干渉計I
② 電波干渉計II
③ 電波干渉計III
④ HII領域と超新星残骸
⑤ 水素21cm線
⑥ 電波検出器I
⑦ 電波検出器II
⑧ 銀河中心からの電波
⑨ 電波銀河とクェーサー
⑩ 銀河団からの電波
⑪ 宇宙背景放射
⑫ 補足、質疑応答
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