月刊星ナビで連載。第6回掲載の10月号絶讃発売中!!



*今月のまとめ*


1.そもそも宇宙空間で彗星が明るくなるには、
太陽に近づくこと
彗星核が大きいこと
彗星核の氷成分が多いこと
が挙げられる。

2.彗星が地球に近付くことでも、彗星が明るく見える。

3.彗星の尾の見え方は、
彗星の軌道面と黄道面との角度(軌道傾斜角)が関係している。
 一般的に、二本の太い尾が見えるのは軌道傾斜角が大きな彗星で、
 細い尾は軌道傾斜角が小さな彗星である(例外もある)。



彗星を始めとする天体の明るさの日時変化を
「ライトカーブ(光度曲線)」といいます。
明るさの変わる天体は様々ありますが、彗星のライトカーブの形は
様々なものがあります。 

Q. 以下の図は、百武彗星(C/1996 B2 Hyakutake)と、
マックホルツ彗星(C/2004 Q2 Machholz)のライトカーブです。
百武彗星は2つの山、マックホルツ彗星は1つの山の形をしていますが、
それぞれがなぜこのような曲線になったのか、考えてみましょう。




ヒント:彗星が明るくなるポイントは、
    -太陽に近付く
    -地球に近付く
という2点がありました。

彗星が太陽に最も近付く点を「近日点」、地球に最も近付く点を「近地点」といい

ます。これらの日にちが近いとどうなるのか、また遠いとどうなるのかを考えて

みましょう。

小林仁美による10月号の"生"解説
配信終了しました。
ご覧下さった皆様、ありがとうございました。