月刊星ナビで連載。第4回掲載の8月号絶讃発売中!!
*今月のまとめ*
1.彗星核は他の惑星の大移動に伴い、オールト雲やエッジワース・カイ パーベルトにとばされていった。 2.各所にとばされた微惑星が他の天体などの影響をうけ、 再び太陽系の内側を運動するような軌道になったものが彗星である。 3.オールト雲からやってきた彗星は長期彗星とよばれ、軌道周期が 長く軌道が傾いていることが特徴である。一方、エッジワース・カイ パーベルトからやってきた彗星は短周期彗星と呼ばれ、軌道周期 が短く、軌道があまり傾いていないことが特徴である。
Q.地球から見た彗星の動きを星図上に書いたものを用意しました。
1~3の彗星がオールト雲とエッジワース・カイパーベルトのどちらから
やって来た彗星なのかを判断してみましょう。 ヒント:黄道12星座=太陽の通り道にある星座 小林仁美による8月号の"生"解説
からやってきている彗星かを判断するには、 軌道周期の他に軌道傾斜
- 軌道傾斜角が大きい=オールト雲起源
- 軌道傾斜角が小さい(ほぼ黄道面)=エッジワース・カイパーベルト起源
いますが、地球はそれよりも 高い値を示し、さらに彗星は地球より高い値を
地球から観測した際に、太陽の通り道にある星座を黄道12星座と
呼んでいます。 つまり、黄道12星座の間を運動するということは
黄道面を運動する=軌道が太陽と同じ面内にある、ということになります。
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