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*今月のまとめ*


1.彗星は、
・太陽から遠い場所では「彗星核」
・太陽に近づくと「尾」や「コマ」を形作る天体です。

2.彗星核には、水の氷と、個体微粒子(塵)が含まれています。
 その彗星核が太陽に近づいて氷が昇華してガスを放出し、
 それに伴い塵が放出されます。それが尾やコマといった構造を
 形作っています。

3.コマや尾といった構造を持つ天体を「彗星」と呼んででいますが、
現状では国際天文学連合による正式な定義はありません。



1986年のハレー彗星探査以来、いくつかの探査機が彗星核の写真を
撮ることに成功しています。実際に表面からガスや塵を吹き出してい
る様子まで捉えられたものもありました。実際に彗星探査として探査機
が到達した天体は、「彗星」として登録されているものだけですが、
彗星か小惑星が、形だけから判断できない天体もあります。



ヒント:「まとめ」をもう一度見てみましょう。


・彗星の特徴は「太陽に近づいた時に形作られる尾やコマ」で他の星と比
 べて非常にぼやっとした姿をしています。
・太陽から遠いところでは「彗星核」そのものが捉えられます。
・彗星は、小惑星とは違って、表面からガスや塵を吹き出している姿も
 捉えられています。小惑星は表面に大きな岩や石が多数ありますが、
 彗星の表面は細かな砂に覆われていると考えられています。


小林仁美による5月号の"生"解説
配信終了しました。
ご覧下さった皆様、ありがとうございました。